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2018年2月1日木曜日

失った命…

以前の投稿で少し触れましたが、実は現在の子供達が産まれる前に授かった命がありました。この事は私の人生にとってあまりに哀しい出来事でありブログへの記載を避けていましたが中途半端に触れましたので投稿します。

最初に授かった命は妊娠9ヶ月目までは何も異常が無くスクスクと育っていました。後一ヶ月で誕生する子供のために結婚当初より住んでいたアパートから少し広いアパートへ引越し車も買い替えて誕生する日を待ち望んでいました。

臨月に入る頃、産婦人科の健診に行った妻より『先生が入院の用意をして再度病院へ来るよう指示された』と連絡を受けました。突然の事に驚き仕事を早引きして病院へ付き添うことに…再診を受けると『先天性の異常があり、緊急帝王切開が必要で産まれた子供は直ぐに別の病院へ搬送します』…と頭が真っ白になりました。
※病名は伏せますが9ヶ月目まで発見できない異常でした。

予期していない事態に慌てながらも緊急帝王切開は開始されました。妻は全身麻酔だったので私は子供を乗せた救急車を追いかけるように搬送先の病院へ向かいました。

高速道路で1時間以上掛かる病院への搬送でした。降りる予定のインターチェンジは大渋滞、大丈夫なのか?と思うと『モーゼの滝』の様に渋滞車両が端へ寄り真ん中にスペースが出来ました。私は当然渋滞の最後尾で止まりましたが感謝で涙が溢れました。

救急車より30分程度遅れて病院へ到着すると主治医となる先生から『非常に危険な状態であり、今後多くの輸血が必要となる。』と私は真っ先に自分の血を抜くようにお願いするも近親者では駄目だから友人や親戚に頼んで欲しいといわれました。

私の同僚や親戚・家族の知人等に協力を要請すると全て快諾、会社を休んだり遠方より来ていただいたりと思い出しても頭が下がる思いでした。

その後、子供は手術を繰り返すも改善されることはありませんでした。主治医の先生から『これ以上の治療は困難であり、脳にも影響が出ている…打ち切りませんか?』と

私は『はい』とだけ答えました。先生より『生命を維持している装置のスイッチは親が切って下さい』と言われ一瞬『それは出来ない』と答えそうになりましたが親である私が最後の決定を下す方が良いと思い了解しました。病院の外へ行き号泣しました

再び病院へ行き装置のスイッチを切ることに、10年以上前のことですが今でも鮮明に覚えています。

産まれてから僅か二週間の命、しかしかけがえの無い命でした。

今でも当時の事を思い出します。妻は全身麻酔だったので産後に子供は見れず、子供に会える日の前日に脳出血となりました。(子供が亡くなる4日前)

妻が現在の息子・娘を熱望したのはこの事があったからだと思います。



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