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2018年2月11日日曜日

贖罪(2)

妻が脳出血の初期治療中に我が子は亡くなりました、妻は意識が戻らず妻抜きで葬儀を行うことになりました。身内だけの小さな葬儀で喪主となり子供を送り出しました、煙突から昇る煙をボーッと眺めていました。涙が再び溢れ出ました…ゴメンとしか言葉が出ませんでした。

次に意識が回復した妻に子供が亡くなり葬儀も済ませた報告をしなければなりません。当時は言語障害が酷くて理解できるか不安でしたが、私が一言『子供は…』と告げると涙を流しながら『分かってるから』と答えました。言語障害が回復した頃に『分かってるから』の意味を聞くと、意識が戻らなかった時に凄く暖かい光に包まれた記憶があり子供が助からなかったと感じたそうです。

二度と償う機会を失った子供への罪、病気をする前の状態には絶対に戻れない妻への罪、色々不満に思い自分も幸せになりたいと思うと『お前には幸せになる資格などない!取り返しの出来ない罪を背負って一人で苦しめ!』と自分の心から声が聞こえてきます。私は冷静さを取り戻し家族のサポートに徹します。なるべく笑顔で辛さを隠しながら、これでいいと言い聞かせて…



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